こんにちは! 天城整骨院の今行です。 普…
もくじ
海外では、その強い痛みからぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と言われることもあります。
正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。
ぎっくり腰になるきっかけは、「朝、顔を洗おうと少し前屈みになったり」「くしゃみをした際だったり」など「そんなことで、ぎっくり腰って起こるの?」って思われるような些細な体の動きで起こります。
そのようなぎっくり腰の原因は、日常の腰への負担の積み重ねによって起こります。
体のバランスの悪さや偏った体の使い方からです。
筋肉は負担が積み重なると、硬くなる性質があります。
筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、さらに筋肉が硬くなってしまうという悪循環を起こします。
そうなってしまうと、腰をスムーズに動かすことが出来なくなります。
たとえば、普段あまり運動しない人が急に運動すると、1,2日後、筋肉痛でふくらはぎが硬くなってしまい、歩きづらかったりしますよね。
簡単に言うと、そのような事が腰の筋肉に起こっているんです。
「痛み止めの薬と湿布しか出してくれないからな…」
「骨に異常があるわけではないし…」
と、病院に行くのはちょっと、、と考える方もいるのではないでしょうか?
また、薬だと痛みを一時的に止めているだけだし、薬をあまり飲みたくないしと考えている方もいるかもしれません。
しかし、ぎっくり腰と似た症状で、必ず病院へ受診すべきものがあります。
・骨折(背骨の圧迫骨折)
・内臓の病気(尿路結石・悪性腫瘍)
・椎間板ヘルニア
万が一あなたが、以下にあげている項目に、一つでも、思い当たるものがありれば、病院へ受診されることをオススメします。
・転倒したり、尻もちをついたりした後から、腰に痛みがでてきた
・楽な姿勢がない、動作と無関係で絶え間ない痛みが続くとき
・長期間にわたるステロイド剤の使用歴
・発熱
・どんな体勢をとっても、痛みが楽にならない
・足に力入らなくてなってきている
・足の感覚がおかしい
・おしっこや便の出がおかしい
・過去にがんと診断されたことがある
もしぎっくり腰になった場合に、早く症状を改善させるための方法を3つ紹介します。
①腰を温める
「痛めているので、冷やしたほうがいいんですか?」
と、ぎっくり腰になられて来院された患者さんから、ご質問をいただくことがあります。
痛めているので、冷やした方が良いと思われますが、ぎっくり腰の場合は、冷やすよりも温めたほうが治りが早くなります。
温めてあげることで血のめぐりが良くなり、症状を早く改善させます。
温める方法としては、お風呂に入って温めても良いですし、腰にホッカイロを貼る方法でも良いです。
最近では、暖かくなる腹巻きなどもあるので、そういった方法で温めても構いません。
②動ける範囲で動く
痛めているので、安静にしている方が良いという方もおられますが、安静にするとかえって症状を長引かせてしまいます。
最新の医学的論文で、普段している日常生活レベルの動作はした方が、ぎっくり腰は早く良くなるというデータが出ています。
多少痛みを感じることがあったとしても、日常生活で出来る範囲のことをおこなうようにしてみてください。
ただし、痛みで少しも動けないような状態でしたら、安静にしていただいて構いません。
通常、ぎっくり腰になった場合、2、3日すれば、ある程度動ける状態にはなります。
少し動ける状態になってから、動ける範囲で日常生活を送ってみてください。
③マッサージをしない
腰の痛みが出ている部分をマッサージすると、悪化させることがあります。
特にうつ伏せの状態でのマッサージで、腰をもんだり、押したりしてマッサージをしてしまうと、起き上がれなくなるほどの痛みになったりすることもあります。
今回、自宅で出来るぎっくり腰の効果的な対処法を、3つご紹介させていただきました。
これらの方法は、ぎっくり腰の予防にも効果があります。
通常、ぎっくり腰は1、2週間すれば自然に良くなっていき、日常生活を取り戻せるようになります。
「前のように仕事や家事ができるのかな…」
など、ぎっくり腰にあったばかりで、不安を感じている方もおられるかもしれませんが、安心してください。
もし今現在、ぎっくり腰になって何週間も経つのに「一向に痛みが改善されない」とか「腰に違和感がずっと残っている」と言った場合は、他にも原因があるかもしれません。
そのような時は、かかりつけの病院や整骨院、接骨院で一度受診されることをおすすめします。
もし、近くにそのような機関がない場合は、当院でもぎっくり腰のご相談は承っておりますので、お気軽にご相談ください。
(柔道整復師 今行 慎二)