農作業(芋掘りなど)で腰が辛いときに負担を減らすためのストレッチ法 - 患者さんに寄り添った治療を。天城整骨院です。頭痛・肩こり・腰痛・膝痛などの慢性痛、捻挫、急性・亜急性の関節や筋肉・腱の痛みなどでお困りでしたら当院へお越し下さい。

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農作業(芋掘りなど)で腰が辛いときに負担を減らすためのストレッチ法


 

はじめに

皆さん、こんにちは。倉敷市の天城整骨院の院長、今行慎二と申します。 

夏の疲れや暑さからの解放を感じるこの季節、農作業や芋掘りなどの季節的な活動に参加される方も多いのではないでしょうか。 

しかし、農作業は思った以上に腰に負担をかけるもの。特に重い物を持ち上げる動作や長時間の前かがみの姿勢は、腰痛の原因となりやすいです。 

このブログでは、そんな農作業中の腰への負担を軽減し、痛みを予防・軽減するためのストレッチ法をお伝えします。 

夏の終わりのこの時期、健康に楽しく過ごすための一助として、ぜひ参考にしてください。

 

農作業で腰にかかる負担とそのメカニズム

農作業、特に「芋掘り」や「稲刈り」は、身体に大きな負担をもたらすことが知られています。

腰は私たちの体を支える中心部として、日常生活の様々な動作で用いられる部位です。

そのため、腰に負担がかかると、日常生活にも大きな影響を及ぼすことがあります。

なぜ農作業が腰に負担をもたらすのか、それは主に前かがみの姿勢や、重いものを持ち続ける動作、そして不安定な地面での作業に起因します。

これらの動作は、腰の筋肉や関節に不自然なストレスを与えることから、筋肉の疲労や筋肉の微小な損傷を引き起こす原因となります。

また、長時間、同じ姿勢での作業は筋肉の疲労を早め、それが腰痛の原因となることも。

適切な体勢や動作を意識せずに作業を行うと、筋肉や関節に余計な負担がかかり、腰痛を引き起こすリスクが高まります。

このような農作業特有の負担と、それによって生じる腰痛のメカニズムを理解することで、予防や対策が考えられます。

 

 農作業前のウォーミングアップのためのストレッチ法

体を動かす前のウォーミングアップは、怪我の予防や効率的な筋肉の動きをサポートするために非常に重要です。特に、農作業のように身体に負担がかかる作業を行う前には、しっかりと筋肉や関節を温めることが必要です。

まず、全身を軽く動かすことで血行を良くします。手足を振ったり、軽くジョギングをすることで、筋肉の温度を上げることができます。次に、特に負担がかかる腰や膝、足首の周りの筋肉のストレッチ方法を詳しく説明します。

 

* 腰のストレッチ

立ったまま、足を肩幅に開きます。腰を前後左右にゆっくりと動かし、腰周りの筋肉を伸ばしていきます。特に後ろに反らせる動きは、腰の筋肉を効果的に伸ばします。

 

* 膝のストレッチ

一方の足を前に出して、軽く膝を曲げて体重をかけます。後ろの足のつま先を地面につけたまま、体を前に倒していきます。このとき、後ろの足のふくらはぎの筋肉が伸びるのを感じます。

 

* 足首のストレッチ

床に座り、一方の足を前に伸ばします。その足のつま先を手で引っ張りながら、足首を前後に動かします。この動きで、足首周りの筋肉とアキレス腱を伸ばします

 

特に負担がかかる腰や膝、足首の周りの筋肉を中心に、ゆっくりとストレッチを行います。この時、無理な動きや強いストレッチは避け、自分の体の範囲内で行うことが大切です。

また、農作業を始める前に呼吸を意識することもおすすめです。深く息を吸い、ゆっくりと息を吐きながら、体の中心を意識することで、効果的なウォーミングアップができます。これらのウォーミングアップを取り入れることで、農作業時の腰の負担を軽減し、腰痛のリスクを低減することが期待できます。

 

農作業中と後に腰をケアするストレッチ法

農作業中には、長時間の作業が続くことで腰に過度な負担がかかりやすくなります。そこで、作業の合間に短時間でも腰を伸ばすストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげることができます。また、作業終了後には、腰周りの筋肉をじっくりとストレッチして、疲れを取り除くことが大切です。ここでは、農作業中や作業後に簡単にできるストレッチ法を詳しく紹介します。

 

* 腰回りの伸縮運動

    * 立ったまま、手を腰に当て、左右にゆっくりと体をひねります。

    * それぞれの方向に5秒間キープし、3回繰り返します。

 

* 太ももの前側ストレッチ

    * 一方の足を後ろに伸ばし、膝を曲げて足の甲をお尻に近づけます。

    * この状態で10秒キープした後、反対側も同様に行います。

 

* 浅いスクワット

    * 足を肩幅に開き、ゆっくりと腰を落としていきます。

    * この状態で5秒キープし、ゆっくりと起き上がります。これを5回繰り返します。

 

* 前屈伸ばし

    * 足をとじて立ち、ゆっくりと上体を前に倒します。

    * 両手は地面に触れるようにし、10秒間この姿勢をキープします。

 

* 背中の伸ばし

    * 床に四つん這いの姿勢で座り、両手を前方に伸ばし、お尻をかかとの方向に引きます。

    * このポジションで10秒キープし、ゆっくりと戻ります。

 

これらのストレッチは、筋肉の緊張を和らげるだけでなく、血行を良くして疲労回復にも効果があります。特に農作業中は長時間の同じ姿勢が続くことが多いので、定期的にストレッチを取り入れることをおすすめします。

 

 まとめ

農作業、特に芋掘りなどの作業中に腰に負担がかかることは避けられませんが、適切なストレッチやケアを行うことで、その負担を大きく軽減することができます。

この記事で紹介したストレッチ法は、日常の中で簡単に取り入れることができるものばかりです。

定期的に実践することで、腰痛の予防や疲労回復に役立つでしょう。

農作業をする際は、体のケアを怠らないようにしてください。

また、腰の痛みや不調が続く場合は、決して無理をせず専門家の意見を求めることも大切です。

天城整骨院では、腰痛に関する相談や治療を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

(柔道整復師 今行 慎二 監修)