【第4回】注射でもダメだった親指のばね指が改善した実例とは - 倉敷市藤戸町の完全予約制整骨院〝天城整骨院〟です。

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【第4回】注射でもダメだった親指のばね指が改善した実例とは



注射でも治らなかったばね指が改善|60代女性の症例から学ぶ改善のヒント

「注射で良くなったのに、すぐに再発してしまった…」
「家事のたびに親指が痛くて、手術しかないのかなと不安です…」

ばね指(弾発指)に悩む方の中には、何度も治療を受けても思うように改善せず、ついには手術をすすめられて戸惑っている方も多いのではないでしょうか?

こんにちは。
倉敷市藤戸町にある天城整骨院の院長 今行(いまゆき)です。

今回のブログでは、実際に当院へご相談くださった60代女性のばね指の改善事例をご紹介します。

注射でも効果がなかった方が、なぜ手術をせずに改善できたのか——その過程とポイントを丁寧に解説します。

今現在、親指のばね指でお悩みの方は、お役に立てる内容になっています。
ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。

 

【相談内容】注射を打っても再発し、家事がつらい日々

指に引っかかりを感じて整形外科へ。だが改善は一時的…

今回の患者さまは、倉敷市在住の60代の女性。
以下のような症状とお悩みを抱えておられました。

  • 数か月前から親指の動きがスムーズでなく、曲げ伸ばしに違和感
  • 整形外科で「ばね指」と診断される
  • ステロイド注射を2回受けたが、改善は一時的
  • 朝起きた時に親指がカクンと引っかかる
  • 包丁やハサミを使う、物を掴む動作が痛みで億劫に
  • 「これ以上長引くようなら手術も検討を」と医師に言われ、不安が募る

「他に方法がないのか調べているうちに、整骨院でも見てもらえると知った」とのことで、当院にご相談くださいました。

【初回の状態チェック】指だけでなく体全体を確認

姿勢や動作に「親指へ負担がかかるクセ」が見られた

当院では、指の炎症だけを見るのではなく、その炎症を引き起こした体の使い方や姿勢のクセに注目してカウンセリングと検査を行います。

この患者さまの状態は以下のとおりでした。

  • 肩が内側に巻き込んだ「巻き肩」の姿勢
  • スマホや家事の動作がすべて右手中心(患部)
  • 手首と前腕の筋肉に明らかな緊張と張り感
  • 肘や肩の可動域がやや制限されている

つまり、体の使い方のクセにより、親指に無意識に負担が集中している状態だったのです。

【施術の流れ】親指だけを診るのではなく、全身を調整

ステップ①|前腕〜手首の筋肉を緩めて腱の動きを改善

指を動かす筋肉は、肘から手首までの前腕に集中しています。
そのため、前腕の緊張を手技によってやさしくゆるめ、腱と腱鞘の摩擦を軽減する施術を行いました。

加えて、手首の柔軟性も改善し、手全体の動きが自然になるよう整えていきます。

ステップ②|肩・肘・手首の連動を整え、姿勢バランスを修正

姿勢が崩れていると、指先への負担が増えやすくなります。
特に巻き肩や猫背は、手の動作時に肘から先だけを酷使する状態をつくってしまうのです。

そこで、

  • 肩甲骨周囲の動き改善
  • 骨盤〜背中の姿勢修正
  • 肘・手首の動きの調整

を段階的に行い、親指への負荷を分散するように調整しました。

ステップ③|日常生活の手の使い方を丁寧にアドバイス

施術とあわせて、再発を防ぐための生活動作の工夫もお伝えしました。

改善ポイント例:

  • スマホ操作: 片手持ちをやめ、机に置いて両手操作
  • 洗濯: ピンチを握る指を変える・強く握らない意識
  • 調理中: 包丁を軽く持ち、腕全体で動かす
  • 買い物: 荷物は両手でバランスよく持つ

「生活の中でちょっと変えるだけでも、指がラクになった」とご本人からも実感のお声をいただきました。

【改善の経過】約2カ月で症状が大幅に軽減

  • 1〜2週目: 朝の指の引っかかりがやや軽くなる
  • 3〜4週目: 家事中の痛みが減少し、注射を打たずに過ごせるように
  • 5〜6週目: 朝のこわばりや引っかかりも消え、包丁やスマホも問題なしに

「もう指のことを気にせず生活が出来ます」と、喜ばれるまで回復されました。

「また、同じようになりたくない」と、1ヶ月に一度メンテナンスをしながら、過ごされています。

【ポイントまとめ】改善できた3つの理由

① 指だけでなく「体全体」を見て施術したから
親指だけをケアしても、その原因が別の場所にある場合は再発してしまいます。
肩・肘・手首の連動性を整え、動作のバランスを取り戻したことが改善につながりました。

② 筋肉・腱・関節の“連携の悪さ”を整えたから
前腕〜手首〜指先はすべてつながっています。
緊張した筋肉をゆるめ、滑らかに動く状態を作ったことで、腱へのストレスが減りました。

③ 日常の「手の使い方」を見直したから
原因を施術で改善するだけでなく、同じ負担を繰り返さないよう生活動作も見直すことが、再発防止に直結しました。

 

まとめ|ばね指は全身から見直すことで改善の道が開けます

「注射をしても効果が続かない」
「このままだと手術しかないと言われて不安…」

そんな悩みを抱えている方にこそ、指だけではなく体全体の状態を見直すことをおすすめします。

当院では、ばね指の根本的な改善をめざし、姿勢・動作・生活のクセまで含めたアプローチを行っています。

「指先の痛みだけでなく、体の使い方も気になる…」
そんな方は、一度ご相談ください。

(柔道整復師 今行慎二 監修)


▽過去のばね指シリーズもあわせてご覧ください

▶︎ 第1回|親指のばね指が治らない…再発を繰り返す本当の原因とは
▶︎ 第2回|手術しかないの?ばね指に悩むあなたへ|手術以外の改善方法を紹介
▶︎ 第3回|親指のばね指は姿勢や使い方がカギだった?見直して改善へ
▶︎ 第5回|倉敷でばね指にお悩みの方へ|天城整骨院が“手術に頼らない改善”をサポートします