変形性股関節症の方がやってはいけないこと、避けるべき動作と習慣 - 倉敷市藤戸町の完全予約制整骨院〝天城整骨院〟です。

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変形性股関節症の方がやってはいけないこと、避けるべき動作と習慣



はじめに

こんにちは。

岡山県倉敷市藤戸町にある天城整骨院の院長今行(いまゆき)です。

「歩いている際に、股関節に違和感を感じることがある」
「朝起きようとすると、何となく股関節がこわばっている」
「歩き始めに、股関節の前側に痛みを感じる」

と、このような股関節のお悩みを持たれていませんか?

普段は気にすることなく動かしている股関節ですが、一度違和感や痛みを感じ始めると、椅子から立ち上がる時や歩く時など、何かと気になってしまいますよね。

その股関節の痛みや違和感ですが、「変形性股関節症」の始まりの症状かもしれません。

もしかしたら、このブログを見ていただいている方の中には、病院に受診して、レントゲンを撮ってもらい、画像から股関節の隙間が狭くなっていることがわかり、変形性股関節症と言われた経験をお持ちの方もいるかもしれません。

当院にも、変形性股関節症でお悩みの患者様がよく来院されるので、その不安やお悩みはわかります。

「症状がひどくなったらどうしよう…」
「今の段階で、出来ることはないだろうか」

と、当院に来院された際に、多くの方が不安やお悩みをおっしゃられます。

そこで、今回のブログでは、そのような不安やお悩みを持たれている方へ、変形性股関節症の方がやってはいけないこと、避けるべき動作と習慣について、ご紹介させていただきます。

今現在、変形性股関節症でお悩みの方に、お役に立つ情報になっています。

少し長い文章になっていますが、ぜひ最後までお読みください。

 

変形性股関節症とは?初期段階から重症化するまで

変形性股関節症とは、関節軟骨がすり減って炎症が起こり、股関節まわりの痛みが起こる疾患です。

変形性股関節症は、女性に特に多い疾患になります。

変形性股関節症は、男性と比べて女性の発症率は非常に高くなっています。

男性と比べて、女性は7倍以上ともいわれています。

この女性の多い理由としては、生まれつきの「臼蓋形成不全」と言う股関節に元々原因が抱えていることが女性に多いことや、女性ホルモンの変化や加齢による関節への負担も影響しています。

臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん):股関節の骨のくぼみ(臼蓋)が浅くて、太ももの骨(大腿骨頭)をしっかり支えられない状態のことです。

変形性股関節症には、股関節の状態によって、初期段階から重症化するまでにいくつかのステージがあります。

以下に、変形性股関節症の進行のステージをわかりやすく説明します。

 

①初期段階

軟骨が少しずつすり減り始める段階です。

股関節に軽い痛みや違和感を感じることがありますが、日常生活には大きな支障が出ない場合が多いです。

主な症状として、運動後や長時間の歩行後に、股関節の軽い痛みが出たり、朝起きたときや動き始めに関節がこわばる感じます。

 

②中期段階

軟骨の損傷が進み、股関節の隙間が狭くなります。

股関節の痛みが強くなり、日常生活にも影響が出始めます。

主な症状として、歩行中や立ち上がるときに痛みを感じたり、股関節の動かせる範囲が狭くなったり、 階段の上り下りやしゃがむ動作が難しくなったりします。

 

③重度段階

軟骨がほぼなくなり、骨同士が直接こすれ合う状態になります。

強い痛みと関節の変形が見られ、日常生活に大きな制限が生じます。

主な症状として、何もしていない安静時にも、股関節に痛みを感じるようになります。

歩行困難になり、股関節の動きがほとんどできなくなります。

この状態になると、最終的には人工股関節置換術(人工関節への置換手術)が必要になる場合があります。

変形性股関節症は、一度進行すると元に戻すことは難しいと言われています。

特に初期から中期段階では、生活習慣の改善で進行を遅らせることが可能です。

日頃からの日常生活で股関節に負担をかけないことです。

そのため、日常生活の中で、やってはいけないこと、避けるべき動作と習慣を知っていることが大切です。

次の項で、詳しく解説します。

 

変形性股関節症の初期段階!やってはいけないこと、避けるべき動作と習慣とは

以下の点について、出来ることが日常生活に取り入れてみてください。

 

・股関節に過度な負担をかける動作

重い荷物の持ち運び:特に無理な姿勢で持ち上げると関節に過剰な圧力がかかり、進行を早めるリスクがあります。

長い時間、しゃがむ、正座、あぐらなどの姿勢は、股関節に不均等な圧力をかけ、軟骨の摩耗を進行させる可能性があります。

 

・股関節の痛みを我慢して行う運動

股関節の痛みを感じると、痛みを感じる状態で無理に動かしてみたり、ストレッチをしたりする方がおられます。

これらの行為は、逆効果になる場合があります。

痛みが出ない範囲で、運動はすることが大切です。

 

・床生活や低い姿勢での作業

床に座る生活(例:和式トイレ使用、正座)は、股関節を深く曲げる機会が多くなるため、負担が増加します。

・体重増

体重が増えると、その分だけ股関節への負担も増えます。

たとえば、階段を上るときや歩くときには、自分の体重以上の力が股関節にかかります。

これによって軟骨へのダメージが早まってしまいます。

 

・ヒールの高い靴の使用

ヒールの高い靴を履くと、歩くときの衝撃(地面からの力)が股関節に直接伝わりやすくなります。

また、不安定な姿勢になりやすく、股関節へ負担がかかってしまいます。

 

まとめ

「歩いている際に、股関節に違和感を感じることがある」
「朝起きようとすると、何となく股関節がこわばっている」
「歩き始めに、股関節の前側に痛みを感じる」

今回のブログでは、このような股関節の悩みを持たれている方へ、変形性股関節症の方がやってはいけないこと、避けるべき動作と習慣について、ご紹介しました。

変形性股関節症でお困りの方の中には

「このまま症状がひどくなったらどうしよう…」
「今の段階で、出来ることはないだろうか」

という不安を抱えている方も少なくありません。

そんな方々に、今回のブログが少しでもお役に立てていただければ幸いです。

もし股関節の症状の改善が見られない場合や、不安な点やお悩みがある場合は、決して我慢せずに専門の医療機関や整骨院、接骨院に相談することをお勧めします。

当院でもご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

(柔道整復師 今行慎二 監修)