はじめに 毎日の生活の中で、こんな頭痛の…
もくじ
こんにちは。
岡山県倉敷市藤戸町にある天城整骨院の院長今行(いまゆき)です。
「首から肩、腕までしびれと痛みが続いている」
「肩の重だるさが取れなくて、仕事に集中できない」
など、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
デスクワークでパソコン作業の女性の方から、同じようなお悩みの相談をいただきます。
先日も、そのようなお悩みをお持ちの女性が来院されました。
問診の際に、詳しくお話をお聞きすると、
「病院で頸肩腕症候群と言われました」
「首のレントゲンを撮ってもらい、ストレートネックになっている」
とお医者さんから言われ、湿布を処方してもらっていました。
湿布を貼っていましたが症状が改善せず、
「このまま症状が悪化していかないか…」
と、不安な思いを口にされていました。
このような不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
そこで、今回のブログでは、同じようなお悩みをお持ちの方へ、頸肩腕症候群とは何か、なぜストレートネックが症状を引き起こすのかを解説し、自宅でできる改善方法について詳しく紹介させていただきます。
短時間でできる簡単なケア方法も紹介しますので、今このような症状でお困りの方は、ぜひお読みください。
頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)は、首(頸部)、肩、腕にかけて痛みやしびれ、こりなどの症状を引き起こす疾患のことです。
主な症状は、以下のようなものがあります。
痛みやこり:首、肩、腕、肩甲骨周辺に痛みやこり
しびれ:手指や腕のしびれ感
だるさや脱力感:腕に疲労感やだるさ、力が入りにくい感覚
冷感:手足の冷え
可動域の制限:首や腕の動きが制限される
頸肩腕症候群になる原因は、ストレートネックと関係しています。
ストレートネックとは、首の骨(頚椎)が本来持っているカーブがなくなり、まっすぐになってしまう状態です。
通常、首の骨は少し前にカーブしていて、この形が頭の重さを支えてくれています。
頭の重さは4~6キロあり、ボーリングの球ほどの重さがあります。
この重さを首の筋肉が支えてくれています。
ストレートネックにより頭が本来の位置より前に出ると、ボーリングの球を腕を伸ばして持つような状態になってしまいます。
そのために、首に大きな負担がかかります。
首には、重要な神経や血管が張り巡らされています。
そのため、首に負担がかかっている状態が続いてしまうと、神経や血管が圧迫されてしまうと、痛みやしびれの症状を引き起こします。
ですので、頸肩腕症候群を改善させる上で、ストレートネックを改善しておくことが大切になります。
次の項で、なぜストレートネックになってしまうのかについて解説していきます。
デスクワークの方は、ストレートネックになってしまう方が多くなります。
これは、パソコンの画面に集中して、ついつい顔が前に出てしまう影響もあります。
しかし、それ以外にも原因があります。
それは、長時間のデスクワークで座っていることによる股関節の硬くなってしまうことです。
座っている際、股関節は曲げた状態です。
筋肉は長時間同じ状態が続くと、股関節まわりの筋肉が硬くなります。
特に、股関節の前側の筋肉(腸腰筋)が硬くなります。
そのため、立っている際に、股関節がしっかり伸びなくなります。
股関節が伸びないと、体は後ろに倒れようとしてしまいます。
常に体はバランスを取ろうとしていますので、背中が丸まってストレートネックの姿勢になってしまいます。
後ろに重心がかかろうとするのを、顔を前にして背中を丸めることによって、バランスを取ろうとしているのです。
ですので、股関節の硬さを改善することが重要です。
それには、股関節の前側の筋肉をストレッチで和らげてあげること、普段から股関節が硬くならないようにしておくことです。
次の項で、ストレートネックを改善するための股関節のストレッチ方法、股関節が硬くならない日常生活のポイントを紹介します。
股関節の前側についている筋肉を改善することで、股関節を伸びるようにすることができます。
股関節の前側についている筋肉のストレッチ
以下の流れに従ってストレッチをしましょう。
①片方の足を大きく一歩前に出します。前後の両方のつま先はまっすぐにします。
②上半身はまっすぐな状態にします。
③前に出した膝をゆっくりと曲げていきます。お腹を前に押し出すようにしながらです。
④後方の足の太ももあたりから、お腹から太ももあたりが伸びた感じがしてきます。心地よく伸びる程度で止めます。
⑤心地よく伸びる状態で、20~30秒程度キープします。
⑥左右で3~5セット行います。
ストレッチはすぐに効果が出ることは難しいかもしれませんが、毎日継続してやっていただくことによって、確実に効果が出てきます。
日常生活で、ちょっとした隙間時間を使って継続的に頑張ってみてください。
股関節の硬くなった筋肉を改善させることも大切ですが、それと共に、普段から長時間座っていても、股関節の硬さが出ないようにしておくことが大切です。
股関節の硬さが出ないようにするための方法について、紹介します。
・定期的に姿勢をリセットする
長時間同じ姿勢でいると血の巡りが悪くなります。
血の巡りが悪くなると、筋肉は硬くやりやすくなります。
ですので、定期的に姿勢を変えましょう。
姿勢を変えるといっても、立ち上がるだけでも大丈夫です。
頻度としては、30分から1時間に1度するようにしてみてください。
・ウォーキングをする
ウォーキングはふくらはぎの筋肉を動かし、血を心臓に押し戻す「ポンプ作用」を促進します。この動きにより動脈が拡張し、全身の血流をスムーズにすることができます。
有酸素運動であるウォーキングは、血の巡りを良くすることができます。
そうすることで、股関節の硬さを改善することができます。
10分程度のウォーキングでも、足の血流が回復し効果があることがわかっています。
今回のブログでは、頸肩腕症候群とは何か、なぜストレートネックが症状を引き起こすのかを解説し、自宅でできる改善方法について紹介させていただきました。
「首から肩、腕までしびれと痛みが続いている」
「肩の重だるさが取れなくて、仕事に集中できない」
と、このようなお悩みは本当につらいものです。
そのような方々へ、このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
さまざまな対策を試しても症状が改善されない場合は、ほかの部分に問題がある可能性があります。
そのような場合は、国家資格を持つ整骨院、接骨院などの治療院を受診することをお勧めします。
受診の際は、ホームページなどで国家資格の有無をご確認ください。
当院でもご相談を承っておりますので、お気軽にお声がけください。
(柔道整復師 今行慎二 監修)