はじめに こんにちは。 岡山県倉敷市藤戸…
もくじ
「前の時と同じように、指が引っかかってきた」
「指が動かしにくい」
「指の付け根が腫れてきている」
このような繰り返すばね指の症状でお悩みではないでしょうか。
先日も、2度目のばね指になったという女性が相談に来院されました。
「何度も指が引っかかるようだったら、手術を勧められました」
と、病院で手術も考えた方がいいと言われたということでした。
「できれば、手術をしたくない」
「何か予防する方法はないか」
そのような思いを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、そのような方々のために、ばね指を予防するための効果的な運動法について紹介させていただきます。
現在、ばね指で悩まれている方に、お役に立てる内容となっています。
参考にしてみてください。
ばね指は、ホルモンバランスや糖尿病などの原因もありますが、多くは手の使いすぎや手の使い方によるものです。
手の指の仕組みについて、簡単に解説をします。
指には、手首から指先にかけて「腱(けん)」というワイヤーのようなものがあります。
この腱は、肘のあたりから手首にある筋肉につながっています。
この筋肉が動くことで、指を曲げることができます。
腱は、「腱鞘(けんしょう)」というトンネルの中を通ります。
このトンネルが炎症して中が狭くなると、腱がスムーズに動けなくなり、指が引っかかりだします。
ですので、腱(ワイヤー)への負担を軽減させれば、炎症が起こらないようにすることができます。
そうすることで、ばね指を予防することができます。
その方法として、手のひらにある腱の動きをスムーズにしてあげることと、肘から手首までの筋肉を和らげておくことの2点です。
次の項で、この運動の仕方について詳しく紹介させていただきます。
ばね指になっている指の腱(ワイヤー)への負担を下げる運動の仕方を紹介させていただきます。
・手のひらにある腱の動きを良くする方法
①症状が出ている指の付け根から、指2本分ぐらい手首に近い部分を親指で押さえます。
指を少し動かすと、なんとなくスジのようなものが感じ取れます。
②押さえた状態で、指を動かします。
③次に少し手首側に指1本分、押している親指の位置を変えます。
②と同じように、指を動かします。
④さらに手首側に指1本分、押している親指の位置を変えます。
②と同じように、指を動かします。
⑤3か所、親指で押さえて動かした中で、指が動かしやすい部分があると思います。
⑥指が動かしやすい部分を、親指で押さえながら、5~10回程度動かしてあげます。
注意事項
・親指で押した部分に痛みがない程度に押すこと。
・指を動かす際に、引っかかる手前で止めること。
・必要以上にやり過ぎないこと。
・肘から手首までの筋肉をやわらげる方法
①前に手を出して、肘を少し曲げた状態で、手のひらを上にします。
②肘を曲げてシワがよる部分あたりを親指と他の4本の指で挟みます。
③親指でゆっくり痛気持ちよい程度まで押していきます。
④痛気持ちよい程度に押せたら、前後1センチ程度に親指を動かします。2、3回程度前後させます。
⑤指の位置を手首側に指1本分ずらします。同じように前後に動かします。
⑥③、④を繰り返していき、手首から指3本分あたりまでできたら終了です。
※注意事項:痛気持ちよい程度で、強い痛みを感じるまではしないようにしましょう。
今回のブログでは、ばね指を予防するための効果的な運動法についてご紹介しました。
ばね指でお困りの方の中には、
「これ以上、頻繁に指が引っかかり出したら、どうしよう」
と不安を抱えている方もいると思います。
そんな方々に、今回のブログが少しでもお役に立てることを願っています。
現在、さまざまな対策をしているのに、ばね指が改善されない方は、他の部分に問題がある可能性があります。
そのような場合は、早めに国家資格を持つ医療機関を受診することをお勧めします。
ホームページなどで国家資格の確認の上、受診ください。
当院でもご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
当院のばね指の治療のページでは、さまざまな症例をご紹介しています。
ご参考にしてください。
ばね指の治療のページはこちら
(柔道整復師 今行慎二 監修)