こんにちは! 天城整骨院の今行です。 太…
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こんにちは。
岡山県倉敷市藤戸町にある天城整骨院の院長今行です。
「長時間座っていると、お尻から太ももの裏側にかけて痛みやしびれを感じる」
「腰から足にかけて鋭い痛みが走る」
「足の裏まで電気が走るような違和感がある」
など、そのような坐骨神経痛でお悩みではないでしょうか?
「何をしたという訳でもないのに、なぜ坐骨神経痛になったんだろう?」
と思われている方もいるかも知れません。
実は、この辛い症状、姿勢の悪さが大きく関係している可能性があります。
今回のブログでは、多くの方が悩まれている「坐骨神経痛」と「姿勢」との関わりについて紹介したいと思います。
長時間のデスクワークやスマートフォンの普及で、多くの人が長時間同じ姿勢を取るようになりました。
この生活習慣の変化が、坐骨神経痛の増加、悪化にもつながる要因になっています。
でも、心配しないでください。
適切な知識と対策があれば、坐骨神経痛は予防も改善も可能です。
この記事では、姿勢と坐骨神経痛の関係、そして具体的な対策方法をわかりやすく解説していきます。
今現在、坐骨神経痛の症状でお悩みの方には、お役に立てる内容になっています。
お時間がある際に、ぜひお読みください。
では、なぜ姿勢が悪いと坐骨神経痛が起こるのでしょうか?
その理由を、身体の仕組みから説明しましょう。
坐骨神経は、背骨の下部から足の指先まで走る、人体最大の神経です。
この神経が圧迫されると、坐骨神経痛が発生します。
姿勢が悪いと、以下のような問題が起きやすくなります.
・背骨のゆがみ
想像してみてください。
まっすぐに立っている細い竹を、あなたの背骨だとします。
この竹の周りには、ゴムひもが巻かれています。
これが筋肉や靭帯です。
猫背になると、この竹が前に曲がります。
反対に、反り腰だと後ろに反りすぎてしまいます。
どちらの場合も、竹(背骨)は不自然な形になり、ゴムひも(筋肉や靭帯)も引っ張られたり緩んだりします。
さらに、この竹の中を通る細い糸が坐骨神経だとしましょう。
竹が曲がると、中の糸も引っ張られたり押されたりします。
これが、坐骨神経への圧迫です。
つまり、猫背や反り腰といった姿勢の悪さは、背骨を曲げ、周囲の筋肉を引っ張り、その結果として坐骨神経を圧迫してしまうのです。
・筋肉の緊張
ここで、お尻の筋肉を大きなゴムバンドだと想像してみてください。
このゴムバンドは、普段はほどよく伸び縮みして、私たちの動きをサポートしています。
しかし、デスクワークで長時間座り続けると、このゴムバンドが常に引っ張られた状態になります。
特に、お尻の奥にある梨状筋という筋肉は、座っている間ずっと伸ばされています。
ゴムバンドを長時間引っ張り続けると、それが元に戻りにくくなるのと同じように、長時間座り続けると筋肉が緊張したままになってしまいます。
さて、このゴムバンド(筋肉)のすぐ近くを、電気コード(坐骨神経)が通っているとしましょう。
ゴムバンドが引っ張られて硬くなると、隣の電気コードを押しつぶしてしまうかもしれません。
これが、筋肉の緊張による坐骨神経の圧迫です。
長時間同じ姿勢でいると、筋肉が硬くなり、近くを通る坐骨神経を圧迫してしまうのです。
・骨盤のゆがみ
ここで、骨盤を大きな器のようなものだと想像してみてください。
この器の中に、たくさんの配線(神経や血管)が通っています。
そして、その配線の中でも特に太い重要な配線が、坐骨神経です。
普段は、この器がちょうどいい角度で置かれているので、中の配線はスムーズに通っています。これが正しい骨盤の位置です。
しかし、姿勢が悪いと、この器が傾いてしまいます。
例えば、猫背で座り続けると、器が後ろに傾きます。
反対に、反り腰だと前に傾きます。 器が傾くと、中の配線の通り道が変わってしまいます。
狭くなる部分もあれば、引っ張られる部分も出てきます。
特に太い配線(坐骨神経)は、狭くなった通路を無理に通ろうとするので、圧迫されやすくなるのです。
これが、骨盤のゆがみによる坐骨神経への負担増加です。骨盤(器)の位置がずれることで、坐骨神経(太い配線)の通り道が変わり、圧迫されやすくなってしまうのです。
このように、日常的な姿勢の悪さが、知らず知らずのうちに坐骨神経痛のリスクを高めているのです。
坐骨神経痛を改善するには、姿勢の矯正が重要です。
ここでは、日常生活で簡単に実践できる姿勢矯正法をいくつかご紹介します。
1. 壁を使った姿勢チェック
壁に背中をつけて立ちます
かかと、お尻、肩甲骨、後頭部が壁に触れるようにします。
この姿勢を10秒間保ちます。
効果:背骨の自然なカーブを取り戻し、猫背を改善します。
2. 座位でのペルビックティルト
椅子に浅く腰かけます。
おへその下を引き込むようにして、骨盤を後ろに倒します。
この動きを10回繰り返します。
効果:骨盤の位置を整え、腰への負担を軽減します。
3. 肩甲骨寄せ
肩甲骨を意識して、ゆっくりと後ろに寄せます。
5秒間保持し、元に戻します。これを10回繰り返します。
効果:猫背を改善し、上半身の姿勢を整えます。
これらの運動は、1日3回程度行うのがおすすめです。無理のない範囲で始め、徐々に回数を増やしていってください。
坐骨神経痛を予防し、症状を和らげるためには、日常生活での心がけが大切です。
ここでは、私が患者さんによくお伝えしている方法をご紹介します。
1. 定期的な姿勢の変更
1時間に1回は立ち上がり、軽く体を動かしましょう。
デスクワークの合間に、膝の屈伸を行うのも効果的です。
2. 適度な運動
ウォーキングや水泳など、負担の少ない有酸素運動を心がけましょう。
腰回りの筋肉を強化するエクササイズも有効です。
3. 睡眠環境の整備
適度な硬さのマットレスを選びましょう。
横向きで寝る場合は、膝の間に薄い枕を挟むと良いでしょう。
今回のブログでは、姿勢と坐骨神経痛の関係、そして具体的な対策方法をわかりやすく解説させていただきました。
姿勢の悪さは、坐骨神経痛を引き起こす大きな要因の一つです。
しかし、適切な対策を講じることで、予防や改善が可能です。
出来ることからで、構いませんので、日常生活に取り入れてみてください。
きっと、体の変化を感じられると思います。
もし、今現在、いろいろな方法を試しているけど、症状が改善しない場合は、一度お近くの整骨院や接骨院などの治療院にご相談してみてください。
当院でも、ご相談は受け付けていますので、ご連絡ください。
(柔道整復師 今行慎二 監修)